セフレの作り方講座〜エピローグ〜

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カランコロン

某所にあるカフェの入口のチャイムが喧騒を破った。

細身の男が僕の目の前の席に歩いてきた。

斎藤タクヤ

…君が竈門タカヒロだな？

竈門タカヒロ

は、はい、あなたは…？

明後日キラキラ

TwitterのDMで連絡をくれたのはあなたね。

男の横から、大きな瞳のショートヘアの女性が現れた。

斎藤タクヤ

…彼女は明後日キラキラ。俺のパートナーだ。

竈門タカヒロ

パートナー…ということは、あなたが…？

斎藤タクヤ

…斎藤タクヤだ

竈門タカヒロ

僕も斎藤さんみたいにセフレに囲まれた生活を送りたいんです…。
女の子にモテたいんですけど、全然ダメで…。風俗やキャバクラに行ってもお金が続かなくて…この現状をどうにかしたいんです…。

タクヤとキラキラはカフェの席に座りタカヒロの話を聞いていた。

明後日キラキラ

タカヒロくんはなぜそんなに女の子にモテたいの？

竈門タカヒロ

男に生まれた以上女の子にモテたいと思うのは当然じゃないですか？

斎藤タクヤ

…女にモテたいのか？

竈門タカヒロ

それは…

斎藤タクヤ

タカヒロにとってモテるってどういうことだ？

竈門タカヒロ

女の子に好かれて…一緒に遊びに行ったりご飯行ったり…も、もちろんセックスもしたいです…それが全てじゃないですけど…

斎藤タクヤ

お前、モテたい以前に本当はセックスしたくてしょうがないんじゃないのか？

竈門タカヒロ

………！！

明後日キラキラ

それでタクヤにDMを送ってきたのね？

竈門タカヒロ

は、はい。ネットなら出会いも多いだろうと思って出会い系に登録したんですが、業者やサクラばっかりで上手くいかなくて…。それで、ネットでいろいろな情報を集めているときに、斎藤さんのTwitterの存在を知ったんです。

斎藤タクヤ

…残念だが、今のお前では女とセックスすることはできない。

竈門タカヒロ

それは自分でもわかっています。とにかく女の子とセックスしたいんです！セフレが欲しいんです！どうやったら斎藤さんみたいにセックスできるか知りたいんですっ！！

テーブルから身を乗り出し、肩を震わせながらタカヒロはまくし立てるように言った。

明後日キラキラ

大丈夫よ。そのために私たちがやって来たんだから。

タカヒロを落ち着かせるようにキラキラは優しい声で言った。

斎藤タクヤ

俺の『セフレの作り方講座』を受けるにあたって３つの約束を守ってもらう

竈門タカヒロ

３つの…約束…？

明後日キラキラ

1つ目の約束。
結果が出るまでタクヤのアドバイスに従うこと。

明後日キラキラ

2つ目の約束。
結果が出るまであきらめないこと。
そして、3つ目の約束。
うまくいかないことがあっても試行錯誤をやめないこと

竈門タカヒロ

…は、はい！…守ります！

斎藤タクヤ

よし。さっそく『セフレの作り方講座』を始めるぞ！！

竈門タカヒロ

はい！よろしくお願いします！

タクヤが上着のポケットから勢いよく取り出したiphoneをタカヒロは見つめていた。